木下式肩甲骨はがしでは、肩甲骨前面にある小胸筋や烏口突起も重視しています。

肩甲骨と聞くと、多くの方は背中にある骨を思い浮かべると思います。

実際、肩甲骨はがしという施術も「肩甲骨の内側へ指を入れる施術」というイメージを持たれている方が少なくありません。

しかし私は長年、肩甲骨はがしに携わる中で一つの疑問を持つようになりました。

本当に肩甲骨は後ろだけを見れば良いのでしょうか?

肩甲骨が動かない原因は後ろだけではない

肩甲骨の動きが悪い方を見ると、多くの場合で巻き肩が見られます。

肩甲骨は背中側にある骨ですが、その動きを制御している筋肉の中には身体の前面にあるものもあります。

その代表が小胸筋です。

小胸筋は肩甲骨の前面にある烏口突起という部分に付着しています。

巻き肩になると、この小胸筋が短縮し、肩甲骨を前方へ引っ張ります。

すると肩甲骨の動きが制限され、本来の可動域を失いやすくなるのです。

肩甲骨はがしで巻き肩が治るのではない

私は施術の中でよくお伝えすることがあります。

それは、

「肩甲骨はがしで巻き肩が治るのではありません」

ということです。

むしろ逆です。

巻き肩を改善することで、肩甲骨が動きやすくなるのです。

肩甲骨だけを無理に動かしても、前面で引っ張っている小胸筋が硬いままでは十分な変化は期待できません。

肩甲骨は背中にあります。

しかし肩甲骨の動きには、身体の前面にある小胸筋や胸郭の状態も大きく関係しています。

だから私は肩甲骨だけではなく、その前面も重視しています。

肩甲骨が動かない原因を考える時には、肩甲骨そのものだけを見るのではなく、身体全体のつながりを見ることが大切だと考えています。

木下式肩甲骨はがしの特徴

木下式肩甲骨はがしの特徴

一般的な肩甲骨はがしは、肩甲骨の内側へアプローチする施術が中心です。

しかし私は長年の施術経験の中で、肩甲骨の動きが悪くなる原因は肩甲骨の内側だけではないと考えるようになりました。

木下式肩甲骨はがしでは、

・肩甲骨内側

・肩甲骨外縁

・肩甲骨上縁

・肩甲骨前面

というように、肩甲骨全体を一つのユニットとして考えます。

また肩甲骨だけを見るのではなく、

・巻き肩

・小胸筋

・肩関節

・胸郭

との関係も重視しています。

私が目指しているのは、肩甲骨を無理に動かすことではありません。

身体が本来持っている機能を発揮しやすい状態を整え、肩甲骨が本来の動きを取り戻せる環境をつくることです。

それが木下式肩甲骨はがしの考え方です。

胸郭出口症候群との関係

小胸筋の下には腕神経叢や鎖骨下動脈、鎖骨下静脈が通っています。

巻き肩によって小胸筋が硬くなると、これらの組織へ影響を与えることがあります。

その代表例が胸郭出口症候群です。

肩こりだけではなく、

・腕のだるさ

・手のしびれ

・首や肩の違和感

などの背景に、小胸筋の影響が隠れていることもあります。

私は肩甲骨の動きを考える際、肩甲骨そのものだけではなく、その前面にある小胸筋や烏口突起との関係も重視しています。

肩甲骨が動かない原因は、必ずしも肩甲骨の周囲だけにあるとは限らないからです。

まとめ

肩甲骨は背中にある骨です。

しかし肩甲骨を本当に理解するためには、背中だけではなく身体の前面も見る必要があります。

私は肩甲骨の動きを改善するために、肩甲骨そのものだけではなく、烏口突起や小胸筋、巻き肩との関係も重視しています。

肩甲骨が動かない原因は、肩甲骨そのものにあるとは限りません。

それが木下式肩甲骨はがしの考え方です。

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