肩甲骨とは?意外と知られていない肩甲骨の常識

肩甲骨は「けんこうこつ」と読みます。
背中にある骨というイメージを持っている方は多いですが、実は肩甲骨には意外と知られていない特徴があります。
腕との関係、身体とのつながり、そして肩甲骨の動き。
この記事では、肩甲骨の基本から分かりやすく解説します。
肩甲骨とはどんな骨?
肩甲骨(けんこうこつ)は、背中の左右にある三角形の骨です。
「肩甲骨=背中の骨」というイメージを持っている方は多いですが、それだけでは肩甲骨の役割を十分に説明できません。
肩甲骨は腕の土台となる骨であり、腕の動きや姿勢に深く関わっています。
また、肩甲骨は肋骨の上を滑るように動く特徴があり、身体の中でも比較的自由に動く骨の一つです。
肩甲骨を正しく理解することは、肩や腕の動きを理解する第一歩になります。
腕は身体に直接つながっていません。

意外に思われるかもしれませんが、腕は身体に直接つながっているわけではありません。
腕(上腕骨)は肩甲骨と関節をつくり、その肩甲骨が鎖骨につながり、さらに胸骨、肋骨、胸椎へと連結しています。
つまり、
上腕骨 → 肩甲骨 → 鎖骨 → 胸骨 → 胸郭
という順番で身体とつながっています。
そのため、腕を動かすと肩甲骨も一緒に動きます。
逆に肩甲骨の動きが小さくなると、腕の動きにも影響しやすくなります。
肩甲骨は背中だけの骨ではありません。

「肩甲骨は背中の骨」と聞くと、多くの人は背中だけにある骨だと思います。
しかし実際には、肩甲骨は身体の前面とも深く関係しています。
例えば、鎖骨とつながる肩峰や、前方へ突き出した烏口突起は身体の前面から触れることができます。
さらに、腕(上腕骨)も肩甲骨と関節をつくっているため、肩甲骨は背中だけでなく前面の動きにも大きく関わっています。
つまり、肩甲骨は「背中だけの骨」ではなく、身体を立体的に考えるうえで重要な骨なのです。
肩甲骨は自由に動く骨です。

肩甲骨は、一見すると背中に固定されているように見えます。
しかし実際には、肩甲骨はさまざまな方向へ動くことができる骨です。
代表的な動きには、
・外転
・内転
・挙上
・下制
・上方回旋
・下方回旋
があります。
これらの動きが組み合わさることで、腕は前へ伸ばしたり、高く上げたり、後ろへ回したりすることができます。
つまり、腕が自由に動くためには、肩甲骨も自由に動く必要があります。
肩甲骨は、腕の動きを陰で支えている重要な存在なのです。
肩甲骨って、こんなに動くんです。

文章だけでは分かりにくい肩甲骨の動きも、実際に見ると想像以上に大きく動いていることが分かります。
肩甲骨は固定された骨ではありません。
本来は、このようにさまざまな方向へ動くことができる骨なのです。
肩甲骨を知ることが、肩甲骨はがしの第一歩
肩甲骨は、背中にあるだけの骨ではありません。
腕を支え、身体と腕をつなぎ、前面とも深く関わりながら、さまざまな方向へ動く重要な骨です。
肩甲骨を理解すると、「肩甲骨はがし」という言葉の意味も少しずつ見えてきます。
では、木下式では、なぜ最初に肩甲骨を外転させるのでしょうか。
その理由は、次回の
『木下式肩甲骨はがし理論① なぜ最初に肩甲骨を外転させるのか?』
で詳しく解説します。
肩甲骨について相談したい方へ
肩甲骨の動きは、人によって特徴が異なります。
この記事は肩甲骨の基礎知識としてまとめましたが、「自分の肩甲骨はどうなっているのだろう?」と気になった方は、お気軽にご相談ください。
こりすっきりでは、肩甲骨の動きも確認しながら、一人ひとりに合わせた施術を行っています。
この記事を書いた人
木下 友希(株式会社INBEX 代表取締役)
1998年より整形外科リハビリの現場で肩甲骨の重要性を学び、2008年に国際東洋医療専門学校を卒業。(柔道整復師)和歌山市でリラクゼーションサロン「こりすっきり」を運営し、長年の経験をもとに「木下式肩甲骨はがし」を考案。現在は施術だけでなく、肩甲骨に関する情報発信や技術指導にも取り組んでいます。

